不育診療

2回以上の流死産を繰り返す場合を不育症と言います。不育のため悩んでいる方へ、適切な検査を実施し必要な対応を行います。特にここ数年は日本における不育症への取り組みが大きく変わりつつあります。私たちはそれらの最新の考え方に沿って安心して次の妊娠に取り組むためにはどのようにしたら良いのか、診療を通して情報提供とサポートを実施しております。

不育症の診療において大切なことは、先の見えない不安感とどう向き合っていくのか明らかにすることと考えます。現在の医学・医療では、流産をくりかえす原因は必ず明らかになる訳ではありません。ただし、検査を行うことにより、「なぜうまくいかなかったのか」「対応可能な異常なのか」を確認することができ、今後の対応方針について明らかにすることができます。また、検査異常を確認できなかった際も、現時点での医学的な標準指針に沿った取り組みを明らかにできます。

 

不育症のリスク因子と検査

不育症を引き起こすリスクが高まる状態(リスク因子)や原因はたくさんあります。患者さんカップルそれぞれでリスク因子や原因は異なりますので、それらを特定するために検査を行います。検査によってリスク因子や原因が明らかになれば、それらに応じた治療や対処を行っていきます。

当院で実施できる不育症検査

胎児絨毛染色体検査
抗リン脂質抗体
抗核抗体
血液凝固異常
夫婦・染色体検査
  • ※ 抗リン脂質抗体
    … APEパネル、抗PE抗体、β2GPIネオセルフ抗体

流産の治療方法

流産は辛い経験ですが、患者さまに寄り添い、安心して治療を受けていただけるよう努めております。
妊娠初期の流産は、自然に体外へ排出されるのを待つ待期的管理法と、手術によって子宮内容物を除去する2つの方法があります。手術療法には、従来の掻把法に加え、子宮への負担が少なく、術後の回復が早い吸引法があります。

当院では、中でもMVA(手動真空吸引法)という、より身体への負担が少ない手術方法を採用しています。この方法により、患者さまの身体への負担を軽減し、安心して治療を受けていただけます。治療法の選択については、医師にご相談ください。

不育診療の流れ

STEP1 カウンセリング

ご自身のこれまでの妊娠歴や、気になることなどをお伺いします。

STEP2 採血検査

流産の原因を特定するために、採血検査を行います。

STEP3 治療

検査結果に基づき、最適な治療法をご提案し、次の妊娠に向けてサポートいたします。

※2回以上の流産を繰り返されている場合は、胎児の染色体異常を調べる「流産絨毛染色体検査」を推奨する場合があります。

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