院長挨拶
皆様こんにちは。川越医院に興味を持ち、web siteを訪れていただき、
大変ありがとうございます。
わたくしは、平成31年4月に当時は宮町にあった当院の院長に就任いたしました。
偶然とはいえ、令和の時代を迎えると同時に大手町に施設の移転を行い、
新しい川越医院をスタートさせることが最初の仕事となりました。
新施設を開業するのにあたり、以下の3点(生殖医療、産科診療、プレコンセプションケア)の充実に特に力を入れました。

生殖医療を充実させ、一般不妊治療だけではなく、生殖補助医療(体外受精、顕微授精、胚凍結、凍結胚移植)を行えるようにしました。
日本産科婦人科学会認定のART施設登録を行い、村山地域にいままで存在しなかった高度生殖医療サービスを提供できる民間クリニックとなりました。
これにより、総合病院ではなしえない通院の利便性を治療を希望される方々に提供し、かつ、最先端の高度生殖医療をいち早く皆様に提供できるようにしました。
また、大切な命を預かる培養室の環境には特に力を入れ、ナノレベルまでの塵を取り除いた最上級の空気清浄度を誇るクリーンルームを設置し、他の施設以上にクリーンな環境を用意しました。
2.産科診療
妊娠中の管理指導について前施設以上の充実を図りました。
また、生まれた赤ちゃんに関して大学病院の小児科の先生に協力をお願いし、産後の入院中から大切な赤ちゃんの診療を始めました。
通院にあたっては、一人一人の妊婦さんに目が届く診療を行うため、我々の診療スケジュールに合わせていただく場合もありますが、より安心して分娩に取り組めるような環境づくりに努めました。
3.プレコンセプションケア
生殖医療や妊娠管理を必要とする前の段階から、将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことをプレコンセプションケアといいます。
女性がより健康になること、元気な赤ちゃんをさずかるチャンスを増やすこと、さらに女性や将来の家族がより健康な生活を送れることをめざし、子宮内膜症など月経関連の異常(月経痛など)に対し必要に応じたホルモン療法(OC/LEPなど)を行う、がん検診を積極的に実施する、ワクチン接種の普及に努めるなどの診療を行います。
我々は、妊娠を意識する前のレベルから新しい命の誕生にかかわる医療に真摯に取り組み、新しい命が、皆様の家庭から、山形や日本、そして世界へ羽ばたく最初の一歩を当院から歩みだせるように、精一杯のお手伝いを行います。
「次世代に命をつなぐクリニック」がわれわれの理念です。
皆様の家庭に健やかな命を迎えられるために、適切な医学サービスを提供すること、それを常に意識して診療を行ってまいります。
お悩みがある方は、お気軽にご相談ください。
令和2年6月
川越医院 院長
川越 淳
資格・所属学会
- 医師、医学博士
- 日本産科婦人科学会〔専門医〕
- 日本周産期・新生児医学会〔新生児蘇生法インストラクター〕
- ALSO JAPAN 認定プロバイダー
- 日本母体救命システム普及協議会〔ベーシックコース受講認定〕
- 日本生殖医学会
- 日本卵子学会〔認定胚培養士〕
- 日本受精着床学会
- 日本女性医学会
- 日本産婦人科乳腺医学会
- 日本乳がん検診精度管理中央機構〔乳がん検診超音波検査実施・判定医師〕
- 日本抗加齢医学会〔専門医〕
- 日本人類遺伝学会
- 日本産婦人科内視鏡学会
- 日本産婦人科医会〔母体保護法指定医師〕
経歴
山形市生まれ
山形大学医学部医学科卒業
山形大学大学院医学系研究科医学専攻修了
山形大学医学部附属病院、県立河北病院で初期研修
ベイラー医科大学(アメリカ合衆国)分子細胞生物学分野にてポスドク研究員、インストラクター
山形大学医学部産婦人科学教室にて助教、講師
上記を経て、川越医院院長、山形大学医学部産婦人科非常勤講師
医師4年目より大学病院にて生殖医療に従事。生殖医療に携わった当初より、子宮内環境が妊娠成立にとって重要であると考え取り組んできました。
また、大学院時代から一貫して、女性ホルモンの受容体を介した生体に与える影響について研究を行なってきました。
そこで、アメリカ滞在中は、女性ホルモン受容体の作用を調節する因子の研究を行い、それが子宮の環境調節にとって非常に重要な因子である事(胚着床に必要不可欠である、子宮体癌抑制に重要である)を明らかにしました。研究成果の1つは、基礎生命研究分野のトップジャーナルに報告しています。
今後の診療でも、これまでの研究・研修を通じて得た知識をもとに、また、更にその発展を続け、高いレベルでの医療サービスの提供を心がけて参ります。